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  • 2009年04月発行

    三笠産業メールマガジン  Vol.4 前編 世界一のつつじが咲き誇る館林 他

    いつも三笠メールマガジンをご愛読いただきましてありがとうございます。

    東京の桜は既に殆ど散ってしまいましたが、今年はこの時期出張やら外出が
    多かったせいか、例年以上に満開のお花見を楽しめた気がします。

    さて、世の中右を向いても左を向いても不景気な話ばかり。
    まさに我々が現在、どの国も、また誰もが経験したことのない
    世界同時不況の真っ只中にいる事を実感するわけですが・・・。

    しかし、こんな時こそ自分の仕事を見直す良いチャンスかもしれません。
    先日「ムダな仕事はもうやめよう!」(吉越浩一郎 著)と言う本を読みまし
    た。
    同氏は元外資系企業で働いていた経歴があり、日本人と欧米人の
    仕事に対する認識の差を指摘しています。

    日本のビジネスマンは「仕事が私の生き甲斐」
    つまり「Life for working(働くために生きる)」であると。
    一方欧米人は「Work for living(生きるために働く)」
    と言っています。

    ちょっと引用しますと・・・
    --------------------------------------------------------------
    多くの日本人はワークとライフの関係を、
    「仕事(ワーク)は人生(ライフ)の一部」と位置付けている。
    ワークとライフは切っても切り離せない関係だから、
    仕事を充実させれば自動的に人生も豊かになる、というわけだ。
    この考えでいくと、働けば働くほど人生は充実することになる。
    それ故、残業続きで帰りが遅くなっても人生が貧しくなるとは考えない。
    それどころか、「こんなにたくさん仕事をしている俺は偉い」と、
    誇りにすら感じている人もいるはずだ。

    一方、欧米人はライフという単語をワークと一緒に使う時、
    「人生」という意味で用いない。
    仕事とセットになっているのは「私生活」。
    その感覚が既に日本人とは違うのだ。
    欧米人は、ライフを「私生活」と位置付ける。
    だから当然、仕事がライフの一部という発想はないし、
    仕事を充実させれば自動的にライフも良くなるという考え方もしない。
    ワークとライフはあくまで別物だ。
    --------------------------------------------------------------

    以上、とても考えさせられる興味深い指摘でした。
    皆さんはどちらでした?

    私は良くも悪くも典型的な日本男児・・・
    まぁ、何と言われようと誇りを持って生きていきましょう。
    今月も三笠をお引き立ての程よろしくお願い致します。


    代表取締役社長 京谷 弘也

    三笠通信

    世界一のつつじが咲き誇る館林

     三笠産業館林工場のある館林市は、皇后美智子妃殿下ゆかりの地であり、日本人 女性初の宇宙飛行士である向井(内藤)千秋女史の出身地としても有名ですが、 それと同じくらい有名なのが毎年4月末から5月のゴールデンウィークにかけて咲き誇る見事なつつじです。
    (このページの写真はクリックすると拡大された写真が表示されます。)

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    この時期には「県立つつじが岡公園」(館林市)に沢山の観光 客が押し寄せ、公園の至る所に咲き誇るつつじの偉容に感嘆の声があちこちであが ります。公園の観光ガイドによると、約12.6haの園内に50余品種1万株のつつじが咲き誇り、中でも高さ5mにも及ぶ巨樹や樹齢800年を超えるヤマツツジの古木は世界に類がありません。いいところですよ、館林!

      

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    モデルは弊社ロシア代理店ジー・トレーディング社のサビナ女史

      

    さらにこの時期には、近くの鶴生田川(つるうだがわ)両岸で、こいのぼりの壮観な 眺めも見ることが出来ます。こちらはギネスに認定されたとか。ホントいいところですよ、館林!!

    鯉のぼり

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    つつじの見頃は、4月末ごろです。お越しの際は、東北自動車道の館林インター から約3kmの距離に「県立つつじが岡公園」があります。途中の工事現場では、三笠産業のランマー、プレートが活躍しているのを目にされることでしょう。もちろん、こちらも館林の「自慢」です。



    群馬県立つつじが岡公園
    住所:〒374-0005群馬県館林市花山町3128-5[公式ページ]
    東武伊勢崎線館林駅よりタクシーで約5分 東北自動車道館林ICより3km


    神田祭にお出かけしませんか♪

    三笠産業の氏神様である神田神社の神田祭は今年が本祭。
    5月7日(木)の「鳳輦・神輿遷座祭」から15日(金)の例大祭まで、華やかな
    祭絵巻が繰り広げられます。
    10日(日)の神輿宮入では三笠産業の社員も地元猿楽町の神輿を担いで神田
    界隈を練り歩きますので皆様是非お出かけ下さい。なお、祭の日程などに関し
    ては神田神社のホームページに詳しく紹介されています。

    http://www.kandamyoujin.or.jp/kandasai/index.html


    大阪三笠会総会開催

    去る2009年4月8日(水)、9日(木)の二日間、第3回大阪三笠会の定時総会が滋賀県の 大津プリンスホテルにて開催されました。

    総会に先立ち行われた製品説明会では、MT-55L-SGK防音ランマーや MVC-F60S静音プレート、またコンパクトで扱いやすさを誇るエポックライトや 昨年に引き続きさらなる進化を遂げたエポックミストの実演を行いました。 新製品としてはMS-150自走式フロアスクレーパー(168kg)を取り揃え、実演デモでは 沢山のお客様に見て頂くことが出来ました。

     総会では、石橋会長(髙石機械産業株式会社 代表取締役社長)より「すでに 続いていた公共工事の削減のうえに民間需要の減少が加わり、まさに過去に 経験したことの無い、大変厳しい環境下にあると実感しています」、「我々会員 としてメーカーに強く望むことはやはり新しい時代に即した、それも即効力の ある新製品の開発です。本日の製品発表会では、より新しいジャンルの商品 及び特殊機械の新製品、改良製品等をいくつか発表頂き、私は三笠会の会長 として大変嬉しく感じた次第です」とご挨拶を頂きました。

     その後の懇親会、翌日の親睦ゴルフ大会と、会員の皆様のご協力により楽しい 一時を過ごせたとともに、無事第3回大阪三笠会を終了することが出来ました。

     会員皆様に深く感謝を申し上げると共に、今後の益々のご発展とご健勝を 社員一同お祈り申し上げます。

    石橋会長ご挨拶
    石橋会長のご挨拶
    製品説明会
    製品説明会

    MS-150
    新製品の自走式スクレーパーMS-150の実演も行われました。


    ≪中国出張記≫ ~移動手段はバスに限る?~

    命がけでやってます!

     のっけからドッキリ発言で驚かしてスイマセン。
    まずはこの写真を見てほしい。

    海外を出張していると時としてびっくりすることに出くわす事がある。
    突然のテロ攻撃による・・・ではない。中国はそこまで物騒な国ではない。 それにしてもあの時は驚いた~

     天津市から河北省の唐山(タンシャン)市のお客さんのところへ向かったのは今年の2月のことだった。移動手段は中国で最もポピュラーなバスを使用する。 高速道路を使わないので一人38元(約530円)と安いが、130km程の距離を3時間以上もかかることを覚悟しなくてはならない。では覚悟しましょう、というわけでバス停にて荷物検査を通り、ちゃんと切符を買い、バスに乗り込んだ。

    定員30人の中型バスに20名弱の乗客密度。通路自体が狭いので、少しでも広い位置を求めて一番後方に座り込む。お客さんの持ち込んだ荷物がバスの車体に入りきらなかったため、自分の荷物を仕方なく車内に持ち込み、最後部の座席後ろに置こうとして覗き込んだ。すると、

    「・・・・・・・・・??!!」  

    すごいことになっている。飲み終わったペットボトルやら生ゴミやらが山の様に積まれているのだ。と突然、前の席に座っていた人の背もたれが180度倒れてきた。そこで、にわかに記憶が甦る。以前、何度も乗ったなぁ~こういうバス。 2年ぶりに中国を担当して、中国の進展ぶりばかりが目に付いていたが、 変わっていないものもあるってことだ。

    バス停を出てから幾度も予定外と思わしき乗客を次々と乗せる運転手と乗務員。これも以前と変わらない光景だ。同乗している身内が耳打ちしてくれる。

    「あの料金は全て彼らの懐に入ります」

    運転手や乗務員の小遣い稼ぎというわけだ。商売熱心なことである。大きな荷物を持った新規の乗客が次々と乗り込み、最後は完全満席状態となった。通路にまで大きな荷物が山積みの状態でようやく出発した。
    この日の最低気温はマイナス5度で、いや寒いのなんのって、とにかく寒くてバスの中をすきま風が吹きすさんで、眠りたくとも全く眠ることができない。気のせいか、はたまた隙間風のせいか目が痛くて涙が出てくる。加えて、乗車直後からトイレに行きたくて我慢していたのだが、もうすぐ限界点に達する危機を迎えた。バスの汚さや隙間風より、こっちのほうが深刻だ。もう我慢ならない、と寒さも加わって悶絶していたら「唐山まで15km」という看板が目に入った。あと、もう少しだ。頼む~。

    と、この時、「パンッ」と音がした。「・・・?何だろう・・」何か爆発のような音にも聞こえた。音のした方を見てみると、野球のボールくらいの大きさの何かが飛んでくる。バスめがけて放物線を描きながら。さらにその何かの後方からやや大きい黒い何かがバスめがけて飛んでくる。

    「??????????」

    「バスに当たるなあ。でも当たるのは明らかにバスの前方と前方右側。後方左に 座っている私には被害がないな。」と、この黒い物体が飛んでいる一瞬の間に 冷静に考えていたのである。肝が据わっていたのかって?いえいえ、尿意が勝ってただけです。 バスのフロントガラスに何か(ぶつかる時に見ていたら灰色の石の様なものだった)が当たり、ガラスにひびが入る直後もっと大きな黒い何かがバスの右側面の窓にぶつかる。ぶつかった瞬間に判ったが、真っ黒い泥の様な柔らかい物で、こちらは当たってもガラスは割れていない。車内は一瞬パニック状態におちいった。叫び声と怒号がうずまき、それにつられてかバスが蛇行した。バスが止まって運転手が外に出て調べ出す。

    どうやら、近くの石炭工場で何かが爆発し、その爆発物が飛来したと思われる。運転手が誰かと話をしているが、いつまでたっても再出発する様子はない。私は私の都合で、一刻も早く処置をしなくてはならない。このままだと自爆してしまう。

    もう泳ぐようにして外に出てみると、運転手が石炭工場の人とおぼしき人と、激論を交わしていた。後で聞いたら、賠償金の額が合わずにもめていたらしい。こちらはそれどころではない。目もくれずに生理的欲求を果たしたことは、言うまでもない(聞きたくもない?)。

    この後、結局、後続のバスに乗り換えて唐山に到着したのであった。着いてみれ ば、みんな何事も起こらなかったような顔をしている。途中の経過より、最終的な成果の方が何より大切なのかもしれない。とは言っても、肝が据わって動じていないような立ち居振る舞いに中国人の風格を見たような気がした。やっぱり、すごいや。

    かくして、長々話してきたのは、私がいつも命がけでお客さんのところを訪問しているということである。三笠の製品をかついでいくこともある。むしろそれは、私の喜びでもある。私のささやかな願いは一つだけである。

    「トイレ付きのバスを増やしてほしい」

    (海外営業部の中国担当者 記)