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  • 2011年11月発行

    三笠産業メールマガジン  Vol.34 BICES 2011開催他

    三笠の京谷です。
    いつも三笠をお引き立ていただきありがとうございます。


    さて今月始め3年ぶりにロシアへ出張してきました。
    思い返しますと前回の出張はあのリーマンブラザースが破綻した
    2008年9月15日の当日。
    モスクワのホテルで何が起こったのかと不安をもってBBCニュースを
    観ていたことが忘れられません。
    しかしまさかあの日を境に、後にリーマンショックと言われる金融危機
    (世界同時不況)が始まるとは夢にも思いませんでしたが・・・・・。


    前回の話はさておきまして、今回の出張はロシア経済も回復し
    三笠商品の動きもボチボチ出てきたことからの出張です。
    詳しい仕事の内容は語れませんが街は3年前よりもずっと活気があり
    相変わらずモスクワは高級車で溢れかえっていました。
    悪名高いモスクワの渋滞は健在で以前より更に悪化していますので
    注意が必要です。


    今回の出張でもう一つの収穫は新装になったボリショイ劇場を
    間近で見られたことです。
    ボリショイ劇場は言わずとしれたバレエとオペラの殿堂。
    好きな人にとっては生涯に一度は訪れたい聖地です。


    そんなボリショイ劇場が6年に及ぶ大規模な改修工事を終え
    先月の10月28日に記念コンサートで再び幕を開けました。
    帝政時代の1856年に建設された本館は崩壊寸前だったそうで、
    今回は500億円を超す国家予算を投じて基礎工事からやり直し、
    天井画や金箔を施した内装も往時の美しさを再現したとの話です。


    確かに夜空に浮かぶ白亜の殿堂は素晴らしく綺麗でした。


    ↓その写真です。
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    但し、現地の人の話では当面の公演チケットはプレミアムがついて
    べらぼうな値段になっており庶民には当分縁遠い劇場のようです。
    そんな話を笑いながら話すビジネスマン、そして人々の歩くスピードなどを
    見ていますと、ロシアビジネス完全復活の日は近いでしょうね!!


    今月も三笠をよろしくお願いいたします。


    代表取締役社長 京谷 弘也

    製品紹介

    NETIS登録!低騒音型プレートコンパクターMVC-F40S

     先日NETIS登録がされましたMVC-F40Sのカタログが完成いたしました。
    (リンク先はPDFです。)


    詳しくはこちら↓

    https://www.mikasas.jp/info/melmaga/111115/01/vol34-2a.pdf


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    MVC-F40S

    三笠通信

    BICES 2011開催

     気持ちいい秋晴れの中国・北京にて、『BICES 2011』が10月18日~21日北京九華国際展示センターにて開催された。20万平米の敷地内に中国内外の メーカーが1200社出展し、4日間の来場者数は12万人以上と、「建機稼働率世界一」中国への関心の高さが伺えた。中国で開催される大きな建機展としては、北京で開催されるこの『BICES展』と上海で開催される『BAUMA CHINA展』が交互に開催されており、昨年11月に開催され、三笠机機(上海)も出展した『BAUMA CHINA展』では、同じく4日間の開催で出展メーカー1800社以上・来場者15万人と、初参加の私には見るものすべてが驚きであった事を記憶している。


     話をBICES展に戻すと、ギリシャを発端とするユーロ危機、アメリカウォール街のデモなど不安定な世界情勢の中、開催地である中国も激しいインフレに伴う金融引き締めにより、昨年までの高い販売台数が今年の春以降冷え込むなど 決して良い情勢ではないが、『三一重工(SANY)』・『中連重科(ZOOM LION)』など中国トップメーカーをメインに『KOMATU』『日立』『現代』『CAT』など 有力重機メーカーも多数出展していた。中でもSANYブースでのパワーショベルトランスフォーマー?が来場者の注目を集めていたのが印象的であった。 さすが中国・・・やることがド派手です(笑)


     我が小型建機は?といえば、今年の出展は少ないとの事だがそれでも15社近く出展しており、以前のフルコピーだけではなく独自色を出しているメーカーも見られた。そんな厳しい中国小型建機業界ですが、今回は北京の有力代理店のブースにて、我が三笠商品を展示して頂きました。


    (上海三笠 田上 記)

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    第27回東北三笠会

     第27回東北三笠会定時総会が10月26日(水)27日(木)仙台市泉区の仙台ロイヤルパークホテルにて開催されました。 総会に先立ちまして特設会場にて「三笠の環境対応と新製品」と銘打って製品説明会が行われ、NETIS登録製品、低騒音型指定製品を中心に、転圧センサー付のMVH-306DSC-PASバイブロコンパクター、強力な集塵装置を取り付けた乾式コンクリートカッターMCD-RY14、NETISに追加登録申請のMVC-F40S低騒音型プレートコンパクターなどの新製品を発表いたしました。ご出席の皆様方も新製品には非常に感心を寄せて頂き、特に地盤の硬度変化をリアルタイムにLEDで表示する“転圧センサー”を取り付けたバイブロコンパクターMVH-306DSC-PASと3層循環式サイクロンで強力に集塵し、切削粉を出さない乾式コンクリートカッターMCD-RY14は実演もまじえて熱心にご覧いただきました。


     会場を移し総会では東北三笠会 福田幸夫会長(幸和リース株式会社 取締役会長)より、「来る3月11日発生しました東日本大震災において被害にあわれた皆様に謹んでお見舞い申し上げます。震災の復旧はなかなか進まず福島原発事故の対応の遅れにより例年とは違った環境の中、皆様のご理解とご協力により本日、東北三笠会定時総会を開催できる事は大変意義のある事であり喜ばしい事と思います。これからが三笠製品の活躍する場であり三笠産業と共に東北三笠会会員のみなさまで一致団結スクラムを組み、東北の復興は東北人である我々の手で果たして行きたいと思います。」とご挨拶いただきました。


     また、弊社社長より「今回の大震災を教訓にリスクに対する備えを強化し我々建設関連業界ならではの力を活かしながら復興にご協力できればと考えております。また、この場が会員各社様の情報交換の場として大いに活用していただければ幸いに思います。今後、一日も早い東北の復旧復興をお祈りいたしております。」と挨拶させていただきました。 議事は会員皆様のご協力で滞りなく進行し閉会となりました。


     長谷川副会長(大成産業株式会社 代表取締役社長)の乾杯で始まりました懇親会は大いに盛り上がり途中恒例のビンゴ大会も交え、会員の皆様も情報交換に花が咲き親睦を深めていただきました。 翌日、快晴のなか泉パークタウンゴルフ倶楽部にて親睦ゴルフ大会が行われました。白熱した熱戦の中、佐藤一憲様(出羽商事株式会社 代表取締役)が栄光を手中に収められました。


     今回の東北三笠会は晴天に2日間とも恵まれ行われました。お忙しい中遠方よりたくさんの会員様にご参集頂きました事、厚く御礼申し上げます。
     最後になりましたが、この度の東日本大震災に際しまして仙台営業所に対し多数の皆様より励ましのお言葉、お見舞いを頂戴いたしまして心より御礼申し上げると共に、被害にあわれました大勢の皆様に改めまして心よりお見舞い申し上げます。


    (東日本営業部東北一課 高松 記)

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    第9回三笠ローカルレポート 技術研究所編

     埼玉県白岡町の技術研究所では製品の開発と品質管理を日々行なっています。三笠の製品といえばコンクリートバイブレーター、ランマー、プレート、コンクリートカッターなど思い浮かぶ方が多いと思いますが、今回は「CF-12型コンクリートチェッカー&検知センサー」(写真1&2)という三笠のイメージとは少々異なった製品とその開発状況をご紹介します。
     このコンクリート検知システムはコンクリートを検知するセンサー部(センサー線 )と手許で操作する本体(CF-12型コンクリートチェッカー)により構成されています。使い方はコンクリートの打設前にセンサーを型枠内のコンクリートの充填確認が必要な場所に取り付けます。そしてセンサーからのリード線を本体(これからはチェッカーと呼びますが)操作面上の端子に接続します。実際にコンクリートが充填されると、ある固有の数値を瞬時に測定し、コンクリートと判断した場合はチェッカー操作面上のLEDが点灯してコンクリートが充填された事を教えてくれます。このように使い方は至って簡単です。
     実はこのコンクリート検知システムは10年以上前より「CF-10型コンクリートチェッカー」(写真3)というモデルで既に発売されています。チェッカー1台につき10ヶ所の充填検知が可能で、トンネル工事など充填確認が難しい部分で活躍しています。このCF-10型はコンクリートの充填を知らせる時、LEDが点灯するのみで、単純明解で操作が簡単という利点はありましたが、施工技術の進歩と多様な要望に応える為の次期開発商品が望まれていました。 その開発中の新型コンクリートチェッカー、CF-12をこれから詳しくご説明します。


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    CF-12型コンクリートチェッカーの開発のコンセプトは次の通りです。


    ① 表示の明確化
    ② 検知精度の向上
    ③ 検知対象の拡大
    ④ データーの記録方法と拡張性
    ⑤ 衝撃からの保護


    実際にCF-12型コンクリートチェッカーを操作した時の状況を次にご説明します。
    ① 表示の明確化
    ・ センサー線を接続するターミナルは10CHから12CHに増やしました。
    ・ LEDの色を変化させる事で、未充填、充填以外に断線検知も可能にしました。
    ・ 液晶表示により年月日と時刻、検知領域の調整値を表示します。バックライト付きで暗い場所でも確認できます。
    ② 検知精度の向上
    ・ スイッチをONにすると12CH全てを自己診断し、内部に異常がないか、センサー線に断線はないかを調べ、LEDで表示します。


     自己診断中は青色LEDが数秒間点滅し、異常がなければ消灯します。この時センサー線が接続されているチャンネルは消灯し、接続されていない或いは断線していると赤色のLEDが点灯します。実際にコンクリートの充填を検知すると、青色のLEDが点灯します。


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    ③ 検知対象を広げる
    ・ 特殊なコンクリートやエアモルタルなど標準的なコンクリート以外のコンクリートにも対応する事が可能です。
     充填検知の原理はコンクリート中の固有の数値を測定する事で充填確認を行ないますが、検知可能な数値に調整する事で、充填検知の精度を高め、確実な充填状況を把握する事が出来ます。


    ④ データーの記録方法と拡張性
    ・パソコンへの外部出力端子は従来からのアンフェノール14Pの他D-sub9Pを追加し、パソコンに接続して充填状況を画面で確認する為の専用ソフトもご用意する予定です。これによりコンクリート打設時にリアルタイムで充填状況を監視する事ができます。
    ・USB端子も追加し簡単にUSBメモリーに経過時間に対応した充填状況を記録できます。長時間の記録が可能です。


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    ⑤ 衝撃からの保護
    ・内部はマイコン、LSI、LEDなどの電子部品で構成された基板など精密機械ですが、三笠の得意とする防振対策が施されたケースで内部を保護します。
    長期間お使い頂きますよう、宜しくお願いします。


    実際にご使用頂く時の状況をご説明しましたが、このCF-12型コンクリートチェッカーの特長としまして ・センサー部(10×18×10mm)は小さく、どこにでも取付けが可能です。また取り付け方法はビス止め、結束バンド等が一般的ですが、センサー位置が確保されていれば固定方法は自由です。
    ・チェッカー本体はA4サイズ以下で質量は約2.4kgと軽量です。
    ・トンネル、橋梁や一般構造物などの外部からコンクリート充填確認が難しい部分に威力を発揮します。
    ・オプションのバイブレーター連動装置を接続する事で、充填検知に連動したコンクリート自動打設を行なう事も可能です。
    ・発売が決定しましたら、メールマガジンでお知らせいたしますので、その際は営業担当にお問い合わせ下さい。


    今回は開発中のコンクリートチェッカーという三笠産業の中では珍しい製品についてご説明致しました。次回の技術研究所の記事では、また違ったテーマで、ご紹介させて頂きます。今後とも三笠製品を宜しくお願い致します。


    開発部 和泉 記

    編集室より

      紅葉も始まり秋らしくなってきました。朝晩の寒暖の差があり、マスク姿の人が
    増えているような気がします。風邪を引かないよう体調管理には気をつけて下さい。


    【 編集者 Mr.K 】