MAIL MAGAZINE メールマガジン

メールマガジン

  • 2012年03月発行

    三笠産業メールマガジン  Vol.38 上海出張記他

    三笠の京谷です。


    あの未曾有の大災害「東日本大震災」から早一年が経過しました。


    振り返れば様々な出来事が思い起こされますが、今尚30万人を超える方々が
    不自由な避難生活をおくられている現実に改めて心が痛みます。


    今月はまず始めに皆様と共に一日も早い復興を心より祈りたいと思います。


    さて、その大震災から丁度丸一年を迎えた3月11日。


    各地で追悼式典が行われる中、新たな門出を迎えたお店があります。


    多くのジャズファンに惜しまれながら閉店した横浜の老舗ジャズ喫茶「ちぐさ」(横
    浜市中区野毛町2)の新装オープンです。


    同店は、マスターの故・吉田衛さんが1933年に開店した日本最古のジャズ喫茶で多く
    のジャズプレーヤーやファンに惜しまれながら2007年1月、73年の歴史に幕を下ろし
    ました。当時貴重な輸入ジャズレコードを聴かせる店としてにぎわい、渡辺貞夫さ
    ん、秋吉敏子さん、日野皓正さんらのジャズミュージシャンたちが通った店としても
    知られています。


    私も若い頃一度だけ同店を訪れた事がありましたが、当時の私にとっては
    ジャズ喫茶特有のうす暗さ、大音量、そして常連さんが無言でコーヒーを啜ると言う
    あの独特の雰囲気に馴染めずその後二度と訪れる事がありませんでした。


    しかしその後ジャズをよく聞くようになるといつかまた訪れたいと・・・


    「ちぐさ」の名前が出るたびに気になっていました。


    一方、あの大震災の津波により店舗がそっくり流された岩手県陸前高田市の
    ジャズ喫茶「h.イマジン」も同じ11日に大船渡市内で再開を果たしました。


    そしてこの店のオープンを支えたのが震災直後よりレコードを送るなど支援を
    してきた「ちぐさ会」のメンバーたちです。この両店は震災直後より連絡を取り合い
    「ちぐさ会」のメンバーたちが全国のジャズファンに呼びかけたことから支援の輪が
    広がり、共にこの3月11日めでたく復興を果たしたました。


    当日は両店の関係者がインターネット中継を通じ再起を報告しあったとのこと。


    こうした復興の芽を素直に喜びたいと思います。


    今月も三笠をよろしくお願いいたします。


    代表取締役社長 京谷 弘也

    製品紹介

     コンクリート充填検知システムCF-12のカタログが完成しました。


    目視確認できない場所、充填しにくい場所のコンクリート(生コン)の充填状況を離
    れた場所で把握できる製品です。コンクリートの打設において、型枠内に取り付けた
    検知センサーによって充填状況を確認できます。


    詳しくはこちら(PDFです。サイズ1MB)

    https://www.mikasas.jp/info/melmaga/120315/01/vol38-1a.pdf


    vol38-1a.jpg

    CF-12

    三笠通信

    上海出張記

    最初にお断りしますが、お下品で無粋な話です。読み飛ばしてくれることを望みます。


    ヒイラギの葉っぱはチクチク痛い


    ここは中国、上海市内。車で移動中のできごとである。


    「うっ…あ、あかん。もうあかん!」
    「事務所まですぐやないか。もうちょっとガマンできるやろ?」
    「あかん、すぐ止めて。はよう….かんにんや!」


    社員Tは必死の形相だ。飛び出すと、渋滞している車の間を駆け抜けていく。体をくの字への字に曲げながら対向車線を超えると、植え込みのあたりで姿が見えなくなった。


    しかたがないので、彼を残して事務所に向かった。そこで、社員の一人がしみじみと言う。
    「いや、俺も気持ちはよくわかる。いったんはじまったらガマンできないもんだよ。この前も、飛行機の着陸寸前にガマンできなくなって、客室乗務員の制止を振り切って個室に飛び込んだことがあった。そのまま滑走路に着陸しちゃってね。あの、トイレって安全ベルト付いて無いんだよね」


    かく言う自分も経験がある。会社に行く途中、やはりお腹が緊急事態に陥った。もう身をくねらせるレベルだった。近くの公衆便所に駆け込んだところ、運悪く先人がいたのである。絶体絶命。そこから会社までの2分間。気の遠くなる時間だった。


    「幸せの黄色いハンカチ」の武田鉄矢ではないが、重大な局面においては、人の習性は似てくる、ということだ。臀部を手で押さえスキップ走り…


    火鍋にビールという組み合わせが良くなかった人もいた。


    同僚がホテルのチェックアウト時間にロビーに降りてこない。部屋に電話すると「いますぐ下ります」という。現れた彼の様子がおかしい。体がくの字で手はおしりを押さえた格好である。顔色も悪い。かような事態には同様な姿態となるのだ。


    「夜中のあいだずっと洗面室から出られませんでした」
    「もう、やつらときたら自由意思で体から出て行くんですよ」
    「ベッドに身を横たえたとおもうと、すぐにクシクシとやってくるんです、あいつら」
    「洗面室とベッドと行ったり来たりのくりかえし」
    もうそれ以上言うな、と正露丸を手渡していると、車から飛び出していった社員Tが迎えにきた。そういえば、昨日は大変だったね。けっきょく間に合ったの?、と聞く。


    「いやもう、危機一髪、滑り込みセーフ」
    「ああいうことは以前もあったの?」
    「今回で4回目」
    「災難やったね」


    ここでようやくタイトルの出番。


    「ただ、今回は最悪。ヒイラギの葉っぱのトゲがちくちくと痛くて痛くて…」


    (文責 ふの字)

    vol38-2a.jpg

    これが火鍋だ!!

    編集室より

     サッカー日本代表のオリンピック出場が決まりましたね。
    今朝テレビで試合の模様と試合前、試合後に観客にインタビューを
    している場面をみてふと・・・・・サッカー観戦の客層って若いんだなぁ~と。
    ドーハの悲劇世代としては・・・今はビール片手に野球観戦がいいかなと
    思ったしだいです。


    【 編集者 Mr.K 】