新しい年を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。

　

　昨年を語るとき、コロナは外せませんが、やはり何と言ってもロシアによるウクライナ侵攻が一番大きな出来事だったと思います。

　

　その悲惨な状況を毎日テレビで見ながら、国際社会が未だにこれを止められないでいることにいら立ちを隠せませんが、世界のエネルギー政策に多大な影響を及ぼしたことは間違いありません。結果として現在は世界的なインフレが起きています。

　

　勿論あまりに急激な物価高騰は好ましくありませんが、一方で昨今のインフレを懸念する国内の論調には若干違和感を覚えています。何故なら少し前まで我が国は「デフレからの脱却」こそが最大の課題だったからです。

　

　ところが原材料の高騰や円安により全てのモノの価格が上がり、実際にインフレになった途端に物価の高騰だけを問題視する論調が目立ちます。

　

　過去２０年間モノの価格が上がらないデフレ経済下で生活してきた日本人にとって、物価が大きく上昇することはショックですが、このインフレという嵐は日本経済にとって、ある意味大きな転換点になるのではと感じているところです。

　

　幸い、建設関連業界はこうした状況の中でも比較的堅調に推移しており、サプライチェーンの混乱や原材料の高騰などネガティブな要素はありますが、今年の業績はまずまず堅調に推移するのではないかと思います。



　いずれにしましても、やっと以前の日常風景が戻ってきつつあります。
　本年が皆様にとって素晴らしい年となります様ご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
　

2023年元旦 三笠産業株式会社 代表取締役社長 京谷　弘也